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日本海洋学会教育問題研究会は、海洋教育の充実、海洋に関する知識の普及を図るため様々な事業を展開してきた。2012年度秋季大会にはシンポジウム「海洋の知識を社会に伝える科学コミュニケーションスキル」を開催し、2013年度春季大会から海洋科学コミュニケーション実践講座COSIA (Communicating Ocean Sciences to Informal Audiences) を展開し、日本海洋学会員に探究を重視した科学教育の教授法や教育論を学ぶ機会を提供し、会員の科学コミュニケーションスキル向上に努めてきた。今回は、「学習者の多様性に配慮した学習環境づくり」をテーマに体験ワークショップを実施する。
人種・言語・文化・国籍・ジェンダーなどが異なる学習参加者のすべてが、その違いにかかわりなく質の高い学習指導を受けられるような「インクルーシブ教育システム(包容する教育制度)の構築」が世界的に進められている。具体的には、個別の教育的ニーズのある学習者に対して的確に応える学習機会を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備したり工夫したりすることを指す。海洋科学の指導や教育に携わる人々が、多様な人々に質の高い海洋科学教育を提供する海洋科学コミュニケーション活動を計画したりプログラムを開発したりする際には、学習者の多様性や平等に配慮した学習環境をつくることが不可欠である。
今回の体験ワークショップでは、海洋科学コミュニケーションの場で人々に疎外感を覚えさせるさまざまな要素・要因について検討し、学習者の各々が受け入れ、一体感を感じることを可能とするための方法について考える。とくに大学院学生、若手研究者、若手大学教員の参加を歓迎する。
- 開催日時:
- 2025年 9 月 21 日(日)13:30~17:00
- 会場:
- 第3講義室(第三会場)84席
- 主催:
- 日本海洋学会教育問題研究会
- 共催:
- 特定非営利活動法人 海の自然史研究所
- コンビーナー:
- 伊藤進一(教育問題研究会)
今宮則子(特定非営利活動法人 海の自然史研究所)
- 定員:
- 20 名(事前登録制。定員に満たない場合には当日受付あり。)
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申し込みに関する情報は下記の通り。
- 対象:
- 海洋学会員、特に大学院学生、若手研究者、大学教員。
- 参加費:
- 無料、(秋季大会への参加登録はなくても参加できます)
- 募集人員:
- 20名程度(要:事前登録,、定員に満たない場合は当日受付あり)
- 参加申込先:
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教育問題研究会ウェブサイト
申し込みフォームはこちら
- 参加申込締切:
- 09月14日(定員に達し次第終了することがあります。)
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プログラム
- 13:30-13:40 開会挨拶と趣旨説明
- 伊藤進一(日本海洋学会教育問題研究会)
- 13:40-13:50 COSIAの概要紹介
- 今宮則子(海の自然史研究所)
- 14:00-15:00 グループワーク(第1部)
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①なじみのない学習の場に放り込まれる学習者を体験する
②学習者の多様性に配慮した学習環境をつくるグループワーク(その1)
講師:カサレト・ベアトリス, 都築章子,今宮則子(海の自然史研究所)
- 15:00-15:10 休憩
- 15:10-16:00 グループワーク「学習者の多様性に配慮した学習環境をつくる」
- ③ 学習者の多様性に配慮した学習環境をつくるグループワーク(その2)
講師:都築章子, 今宮則子(海の自然史研究所)
- 16:00-16:20 サイエンスアゴラでの実用例
- 紹介者:轡田邦夫(日本海洋学会教育問題研究会)
- 16:20-16:55 総合討論 -より効果的な海洋教育に向けて-
- モデレータ:大林由美子
- 16:55-17:00 閉会挨拶
- 藤井直紀(日本海洋学会講師派遣事業)
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開催報告
開催後に掲載致します
日本海洋学会教育問題研究会 http://www.jos-edu.jp/COSIA.html