「黒潮」のように、海の特定のところの表層にいつもある大きな流れを「海流」と呼びます。
海流は、1年を通して海の上を吹く風が場所によって異なることが原因で、深さが1000m程度よりも浅いところをいつも流れている流れです。
種々の海流の全体を合わせると、世界の大洋の表層をぐるぐる回って(循環して)いるので、表層大循環(風成循環)と呼びます。
地表が太陽から受け取る熱の量は太陽が真上になる赤道付近で多く、極域(北極や南極付近)で少なくなっています。
この太陽から受け取る熱の量の違いによって地球全体の空気が動きます。これが、大気大循環です。
この大気大循環による1年を通して海の上を吹く風によって表層大循環がおきます。
また、海洋大循環によって運ばれる熱の量の大きさによって大気大循環が変化します。
おもに、表層大循環が、暑い赤道域から寒い極域(北極と南極付近)へ暖かい海水を、あるいは寒い極域から暑い赤道域へ冷たい海水を運んで、地球全体の気候(気温、雨量、風)と大気大循環をコントロールしています。
ですから、海がなければ、大気大循環は海洋大循環の分まで熱を運ばなければならなくなり、地球全体に暴風が吹き荒れてしまいます。